辻井喬『ユートピアの消滅』(集英社文庫)

読み終わってすぐ二回目に突入してしばらく進んだところで止まってしまっている。日ソ航空協定締結の昔に、招待飛行の客人として訪れたモスクワでダーク・ダックスの喜早哲と地下サロンに繰り出した逸話など、思想エッセイの体裁でありながら、ドキュメンタリーの部分が異様に面白い。